ETFで資産形成を始めたいけれど、毎回手動で購入するのは面倒だと感じている方も多いのではないでしょうか。実は、ETFを自動積立する方法があるのです。主要なネット証券では、ETFの定期買付サービスを提供しており、設定さえしてしまえば自動的に積立投資ができます。今回は、SBI証券、楽天証券、マネックス証券の3社について、ETFを自動積立する具体的な方法を紹介していきます。
ETFを自動積立できるネット証券は限られている
ETFの自動積立に対応している証券会社は、実はそれほど多くありません。投資信託であればほとんどの証券会社で自動積立が可能ですが、ETFとなると話は別です。主要なネット証券の中でも、しっかりとした自動積立サービスを提供しているのは限られた証券会社だけなのです。
1. 自動積立に対応している主要ネット証券3社を紹介
ETFの自動積立に対応している代表的な証券会社は、SBI証券、楽天証券、マネックス証券の3社です。
SBI証券では米国ETFの定期買付サービスが利用でき、人気の海外ETFを自動で積み立てることができます。楽天証券は2023年から「かぶツミ®」というサービスを開始し、国内ETFの自動積立が可能になりました。マネックス証券も日本株積立サービスで国内ETFに対応しており、米国ETFの定期買付も充実しています。
それぞれの証券会社で特徴が異なるため、自分の投資スタイルに合った証券会社を選ぶことが大切です。国内ETFを中心に積み立てたいのか、米国ETFをメインにしたいのかによって、最適な証券会社は変わってきます。
2. 対応していない証券会社もあるので注意が必要
一方で、すべてのネット証券がETFの自動積立に対応しているわけではありません。
投資信託の積立サービスは充実していても、ETFの自動積立機能は提供していない証券会社も存在します。口座開設前に、自分が積み立てたいETFの種類に対応しているかどうかを確認しておく必要があります。
また、対応していても国内ETFのみ、または米国ETFのみという場合もあるので注意が必要です。投資したいETFが決まっているなら、その銘柄を自動積立できる証券会社を選ぶのが賢明でしょう。
SBI証券でETFを自動積立する方法
SBI証券は米国ETFの自動積立に強みを持つ証券会社です。定期買付サービスを利用すれば、人気の米国ETFを手間なく積み立てることができます。設定方法もシンプルで、初心者でも迷わず始められるのが魅力ですね。
1. 米国ETFの定期買付サービスの利用手順
SBI証券で米国ETFの自動積立を始めるには、まず外国株式取引口座を開設する必要があります。
ログイン後、「外国株式」メニューから「定期買付」を選択し、積み立てたいETFを検索します。人気の米国ETFとしては、S&P500に連動するVOOや、全米株式のVTI、高配当のVYMなどがあります。銘柄を選んだら、購入金額や頻度を設定する画面に進みます。
設定画面では、毎月の積立日と金額を指定できます。最低購入金額や手数料も確認しながら、無理のない範囲で設定するのがおすすめです。
2. 毎月の積立金額や頻度を設定できる
SBI証券の定期買付サービスでは、積立の頻度を柔軟に設定できるのが特徴です。
毎月1回だけでなく、複数の日付を指定して月に何度も積み立てることも可能です。たとえば、給料日直後と月の中旬など、資金繰りに合わせた設定ができます。積立金額も自由に設定でき、後から変更することもできるので安心ですね。
ドルコスト平均法の効果を最大限に活かすなら、毎月定期的に同じ金額を積み立てるのが基本です。ただし、相場の状況や自分の資金状況に応じて、柔軟に調整していくことも大切でしょう。
3. ボーナス月の増額設定も可能
SBI証券の定期買付サービスには、ボーナス月の増額設定という便利な機能があります。
通常の毎月の積立に加えて、特定の月だけ積立額を増やすことができるのです。たとえば、6月と12月のボーナス月に普段より多めの金額を積み立てる、といった使い方ができます。この機能を活用すれば、年間の投資額を効率的に増やせますね。
ボーナスが入ったときに一括で大きな金額を投資するよりも、定期的な積立にプラスアルファする形の方がリスク分散になります。収入に波がある方でも、無理なく投資額を増やせる仕組みだと思います。
楽天証券でETFを自動積立する方法
楽天証券は2023年に「かぶツミ®」というサービスを開始し、国内ETFの自動積立が可能になりました。楽天ポイントを活用できるのも大きな魅力です。米国ETFの定期買付サービスも充実しており、国内外のETFをバランスよく積み立てたい方に向いていますね。
1. 国内ETFは「かぶツミ®」で積立できる
楽天証券の「かぶツミ®」は、国内株式やETFを定期的に自動購入できるサービスです。
ログイン後、「国内株式」メニューから「かぶツミ®」を選択し、積み立てたい国内ETFを検索します。日本の株式市場に上場しているETFであれば、ほとんどの銘柄が対象になります。TOPIX連動型や日経平均連動型など、人気の国内ETFを手軽に積み立てられるのが便利ですね。
設定画面では、毎月の積立日と購入方法を選びます。金額指定または株数指定のどちらかを選べるため、自分の投資スタイルに合わせた設定が可能です。
2. 金額指定または株数指定で購入できる
楽天証券の「かぶツミ®」では、購入方法を金額指定と株数指定の2通りから選べます。
金額指定の場合、毎月決まった金額分のETFを購入します。たとえば毎月1万円分と設定すれば、その時の価格に応じた株数が自動的に購入される仕組みです。一方、株数指定では毎月決まった株数を購入するため、価格変動によって購入金額が変わります。
金額指定の方がドルコスト平均法の効果を得やすく、投資初心者には向いていると思います。毎月の投資額を一定に保ちたい方は、金額指定を選ぶのがおすすめです。
3. 楽天ポイントを使った積立にも対応
楽天証券の大きな特徴は、楽天ポイントを使ってETFを積み立てられることです。
「かぶツミ®」の設定時に、楽天ポイントの利用を選択できます。貯まったポイントを全額使うこともできますし、一部だけ使って残りを現金で支払うこともできます。楽天経済圏を活用している方なら、ポイントだけでかなりの額を投資できるのではないでしょうか。
普段の買い物で貯めたポイントを投資に回せるのは、資産形成のハードルを下げてくれますね。現金を使わずに投資を始められるので、投資初心者にとっても心理的なハードルが低くなると思います。
4. 米国ETFの定期買付サービスも利用できる
楽天証券では、国内ETFだけでなく米国ETFの定期買付サービスも提供しています。
米国ETFの積立を始めるには、外国株式取引口座を開設し、「米株積立」メニューから設定を行います。VOO、VTI、QQQなど、人気の米国ETFを自動で積み立てられます。国内ETFと米国ETFの両方を積み立てたい方にとって、楽天証券は使い勝手の良い選択肢になるでしょう。
米国ETFの場合、為替手数料にも注意が必要です。楽天証券では為替手数料も比較的安く設定されているため、長期的に積み立てる場合のコストを抑えられますね。
マネックス証券でETFを自動積立する方法
マネックス証券は、国内ETFと米国ETFの両方で充実した自動積立サービスを提供しています。特に配当金の自動再投資機能が特徴的で、複利効果を最大限に活かしたい方に向いていますね。米国株投資に力を入れている証券会社としても知られており、海外ETFの選択肢が豊富です。
1. 国内ETFは日本株積立サービスで対応
マネックス証券では、「日本株積立サービス」を利用して国内ETFを自動積立できます。
ログイン後、「株式取引」メニューから「日本株積立」を選択し、積み立てたいETFを検索します。東証上場のETFであれば、幅広い銘柄が積立対象になっています。毎月の積立日と金額を設定すれば、あとは自動的に購入が行われる仕組みです。
設定できる金額の下限が比較的低いため、少額から始めたい方にも利用しやすいのが魅力です。投資に慣れないうちは少額から始めて、徐々に金額を増やしていくのも良い方法でしょう。
2. 米国ETFの定期買付サービスの特徴
マネックス証券の米国ETF定期買付サービスは、機能面で充実しているのが特徴です。
外国株式取引口座から「米国株定期買付」を選択し、積み立てたいETFを設定します。毎月の積立だけでなく、隔月や四半期ごとなど、柔軟な頻度設定が可能です。また、マネックス証券は米国株の取扱銘柄数が多いことでも知られており、ETFの選択肢も豊富です。
長期分散投資に適した米国ETFのラインナップも充実しており、VTやVTI、VOOといった定番銘柄はもちろん、セクター別ETFなども積立対象になっています。自分の投資方針に合ったETFを見つけやすいと思います。
3. 配当金の自動再投資設定もできる
マネックス証券の大きな特徴は、配当金の自動再投資機能があることです。
米国ETFから受け取る分配金を、自動的に同じETFの購入に充てることができます。この機能を設定しておけば、分配金が出るたびに手動で再投資する手間が省けますね。複利効果を最大限に活かすには、分配金を再投資し続けることが重要です。
高配当ETFを積み立てる場合、分配金の再投資によって雪だるま式に資産が増えていく可能性があります。長期投資を前提とするなら、この自動再投資機能は非常に便利だと思います。
ETFを自動積立するメリット
ETFの自動積立には、投資初心者から経験者まで多くの人にとってメリットがあります。最大の魅力は、投資を自動化できることで時間や手間を節約できる点ですね。また、定期的に一定額を投資することで、価格変動のリスクを抑える効果も期待できます。
1. ドルコスト平均法で価格変動リスクを抑えられる
自動積立の最大のメリットは、ドルコスト平均法の効果を得られることです。
ドルコスト平均法とは、定期的に一定額を投資することで、購入価格を平準化する手法です。価格が高いときには少ない株数を、価格が安いときには多くの株数を購入することになります。結果として、一括投資と比べて購入価格の平均値が安定しやすくなるのです。
相場のタイミングを読むのは難しいですが、ドルコスト平均法なら市場の上下を気にせず投資できますね。長期的な視点で資産を増やしたい方には、非常に有効な方法だと思います。
2. 少額から分散投資を始められる
ETFの自動積立は、少額から始められるのも大きな魅力です。
通常のETF購入では、最低購入単位が1株からとなりますが、証券会社によっては数千円から積立設定できます。まとまった資金がなくても、毎月少しずつ投資を続けることで、着実に資産を増やしていけます。投資を始めるハードルが低いため、初心者でも気軽にスタートできるのではないでしょうか。
ETF自体が分散投資の効果を持つ商品ですから、少額でも十分にリスク分散ができます。複数のETFを組み合わせれば、さらに分散効果を高めることもできますね。
3. 投資のタイミングを考えなくて済む
自動積立を設定すれば、投資のタイミングを悩む必要がなくなります。
「今は買い時なのか」「もう少し待った方が良いのか」といった迷いから解放されるのです。一度設定してしまえば、あとは自動的に積立が続くため、日々の相場変動に一喜一憂することもありません。精神的な負担が少ないのは、長期投資を続ける上で重要なポイントです。
投資のタイミングを考える時間を他のことに使えるのも、忙しい現代人にとっては大きなメリットでしょう。仕事や家事に追われていても、自動積立なら確実に投資を続けられますね。
4. NISAを活用すれば税制面での優遇も受けられる
ETFの自動積立は、NISA制度と組み合わせることで税制面でのメリットも得られます。
2024年から始まった新NISA制度では、成長投資枠でETFを購入できます。年間240万円、生涯1,800万円まで非課税で投資できるため、長期的な資産形成に最適です。ETFから得られる分配金や売却益が非課税になるのは、大きなメリットですね。
主要なネット証券では、NISA口座でのETF自動積立にも対応しています。税制優遇を最大限に活用しながら、効率的に資産を増やせるのではないでしょうか。
ETF自動積立で注意しておきたいポイント
ETFの自動積立には多くのメリットがある一方で、注意すべきポイントもあります。投資信託の自動積立と比べると、やや不便な点もあるのが現実です。始める前に、デメリットや注意点もしっかり理解しておくことが大切ですね。
1. 分配金が自動で再投資されない
ETFの自動積立で最も注意すべきなのは、分配金の扱いです。
投資信託の場合、分配金を自動的に再投資する設定ができる商品が多いのですが、ETFでは基本的に分配金が現金で受け取られます。マネックス証券のように一部の証券会社では配当金再投資機能がありますが、すべての証券会社で対応しているわけではありません。受け取った分配金を再投資したい場合、手動で購入手続きを行う必要があるのです。
複利効果を最大限に活かすには、分配金を放置せず再投資することが重要です。配当金再投資機能のある証券会社を選ぶか、定期的に手動で再投資する習慣をつけると良いでしょう。
2. 投資信託に比べて自動積立の設定に手間がかかる場合がある
ETFの自動積立は、投資信託と比べると設定や管理に手間がかかることがあります。
投資信託の積立サービスは多くの証券会社で長年提供されており、設定画面も使いやすく整備されています。一方、ETFの自動積立サービスは比較的新しいため、証券会社によっては設定方法がわかりにくい場合もあります。また、対応している銘柄が限られていたり、最低積立金額が高めに設定されていたりすることもあるのです。
ただし、一度設定してしまえば後は自動的に積立が続くため、初期の手間は許容範囲だと思います。各証券会社のヘルプページを確認しながら、じっくり設定を進めるのがおすすめです。
3. 元本割れのリスクがあることを理解しておく
ETFは投資商品である以上、元本割れのリスクがあることを忘れてはいけません。
自動積立だからといって、必ず利益が出るわけではないのです。市場全体が下落すれば、ETFの価格も下がります。ドルコスト平均法で価格変動のリスクを抑えることはできますが、リスクをゼロにすることはできません。長期投資を前提としても、短期的には評価額が元本を下回る可能性があります。
投資は余裕資金で行うのが基本です。生活費や緊急時の資金までETF積立に回してしまうと、急な現金需要に対応できなくなるリスクがあります。無理のない範囲で積立金額を設定することが大切ですね。
ETF積立におすすめの銘柄
ETFの自動積立を始めるにあたって、どの銘柄を選ぶかは重要なポイントです。国内ETFと米国ETFではそれぞれ人気の銘柄があり、投資目的によって選択肢が変わってきます。長期的な資産形成を目指すなら、分散投資ができて信頼性の高いETFを選ぶのが基本ですね。
1. 国内ETFの人気銘柄
国内ETFでは、日本の主要な株価指数に連動する銘柄が人気です。
TOPIX連動型ETFや日経平均株価連動型ETFは、日本株式市場全体に投資できるため、分散効果が高いのが特徴です。具体的には、「MAXIS トピックス上場投信」や「ダイワ上場投信-日経225」などが代表的な銘柄になります。これらは流動性も高く、売買しやすいのが魅力ですね。
また、配当重視の投資家には高配当株ETFも人気があります。「NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信」などは、安定した分配金を期待できる銘柄です。
2. 米国ETFの人気銘柄
米国ETFでは、S&P500やナスダック100に連動する銘柄が特に人気です。
VOO(バンガード・S&P500 ETF)は、米国を代表する500社に分散投資でき、長期的な成長が期待できます。VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)は、米国株式市場全体をカバーするため、さらに広い分散効果が得られます。QQQ(インベスコQQQトラスト・シリーズ1)は、ナスダック100指数に連動し、成長性の高いハイテク企業に投資できるETFです。
全世界株式に投資したいなら、VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)も選択肢になります。これ一本で世界中の株式市場に分散投資できるのは便利ですね。
3. 高配当ETFを選ぶ際のポイント
高配当ETFは分配金収入を重視する投資家に人気ですが、選ぶ際には注意も必要です。
米国の高配当ETFとしては、VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)やSPYD(SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF)が有名です。ただし、高配当だからといって必ずしも良い投資先とは限りません。分配金利回りが高すぎる場合、企業の業績が悪化している可能性もあるからです。
高配当ETFを選ぶ際は、分配金の安定性や構成銘柄の質も確認することが大切です。また、分配金には税金がかかるため、トータルリターンで考えることも重要ですね。
まとめ
ETFの自動積立は、忙しい現代人にとって効率的な資産形成の方法です。SBI証券、楽天証券、マネックス証券の3社それぞれに特徴があるため、自分の投資スタイルに合った証券会社を選んでください。
今回紹介した内容を参考に、まずは少額から始めてみるのがおすすめです。慣れてきたら積立金額を増やしたり、複数のETFを組み合わせたりして、自分なりのポートフォリオを作っていくと良いでしょう。長期的な視点を持って、焦らずコツコツと積立を続けることが成功への近道ですね。

