つみたてNISAで買える投資信託とは?初心者が失敗しない選び方を紹介

つみたてNISAを始めたいけれど、どの投資信託を選べばいいのか迷っている方は多いのではないでしょうか。つみたてNISAで購入できる投資信託は、金融庁が定めた基準をクリアした商品だけに限られています。そのため、初心者でも比較的安心して選べる環境が整っているといえます。とはいえ、200本以上の商品から自分に合ったものを見つけるのは簡単ではありません。今回は、つみたてNISAで買える投資信託の種類や選び方のポイント、おすすめの具体的な商品まで詳しく紹介していきます。

目次

つみたてNISAで買える投資信託の種類

つみたてNISAでは、すべての投資信託が買えるわけではありません。金融庁が「長期・積立・分散投資」に適していると認めた商品だけが対象になっています。この仕組みのおかげで、初心者でも怪しい商品を選んでしまうリスクが減っているのです。

1. 金融庁の基準を満たした商品だけが対象

つみたてNISAの対象商品は、金融庁が厳しい基準を設けて選定しています。具体的には、販売手数料がゼロであることや、信託報酬が一定水準以下であることなどが条件です。さらに、頻繁に分配金が支払われるタイプの商品は対象外になっています。

つまり、つみたてNISAで買える投資信託は、どれも長期投資に向いている設計になっているということです。金融庁のお墨付きがあるので、初めて投資をする方にとっては心強いのではないでしょうか。

2. インデックス型とアクティブ型の2つがある

投資信託には大きく分けて「インデックス型」と「アクティブ型」の2種類があります。インデックス型は、日経平均株価やS&P500といった指数に連動するように運用される商品です。一方、アクティブ型は、ファンドマネージャーが銘柄を選んで指数以上のリターンを目指します。

初心者におすすめなのは圧倒的にインデックス型です。理由は、手数料が安く、運用成績が安定しているからです。実際、つみたてNISAの対象商品の大半はインデックス型で占められています。アクティブ型は手数料が高い割に、長期で見るとインデックス型に負けるケースが多いといわれています。

3. 株式型とバランス型の違いとは?

投資信託は投資対象によっても分類できます。株式だけに投資する「株式型」と、株式・債券・不動産などに分散投資する「バランス型」があります。株式型は値動きが大きく、リターンも期待できますが、その分リスクも高めです。

バランス型は、複数の資産に自動的に分散投資してくれるので、値動きが比較的穏やかになります。ただし、リターンも控えめになる傾向があります。どちらを選ぶかは、自分のリスク許容度や投資期間によって変わってくるでしょう。

投資信託を選ぶときの4つのポイント

つみたてNISAで投資信託を選ぶときは、いくつかのポイントを押さえておくと失敗しにくくなります。特に初心者の方は、以下の4つのポイントを意識してみてください。どれも難しくないので、順番に確認していきましょう。

投資信託選びで重視すべきポイントは次の通りです。

  • 投資対象の国や地域
  • 信託報酬の水準
  • 運用方法(インデックスかアクティブか)
  • 分散投資の度合い

1. 投資対象の国や地域を確認する

投資信託は、どこの国や地域に投資するかによって特徴が大きく変わります。たとえば、日本株だけに投資する商品、米国株に投資する商品、全世界の株式に投資する商品などがあります。初心者の方には、全世界に分散投資できる商品が人気です。

なぜなら、特定の国に偏らないので、リスクを抑えられるからです。一方で、米国の成長に期待するなら米国株中心の商品を選ぶのもありでしょう。自分がどの地域の経済成長を信じるかで選ぶといいかもしれません。

2. 信託報酬の安さで選ぶ

信託報酬とは、投資信託を保有している間ずっと支払う運用コストのことです。年率0.1%と0.5%では、長期で見ると大きな差になります。たとえば、100万円を20年間運用した場合、0.4%の差で数十万円も変わってくるのです。

最近では、信託報酬が年0.1%以下の超低コスト商品も増えています。特に「eMAXIS Slim」シリーズは業界最低水準の信託報酬で知られています。コストが安ければ安いほど、自分の手元に残るリターンが増えるので、できるだけ低いものを選びたいですね。

3. 運用方法はインデックスファンドがおすすめ

先ほども触れましたが、初心者にはインデックスファンドが断然おすすめです。インデックスファンドは市場全体の動きに連動するので、特定の企業が倒産してもダメージが限定的です。また、アクティブファンドに比べて手数料が圧倒的に安いのも魅力です。

実際、プロの投資家でもインデックスファンドに勝ち続けるのは難しいといわれています。つみたてNISAは20年、30年という長期投資が前提なので、コストを抑えられるインデックスファンドが有利なのです。

4. 分散投資できる商品を選ぶ

投資の世界では「卵を一つのカゴに盛るな」という格言があります。これは、リスクを分散させることの重要性を表しています。つみたてNISAでも、できるだけ多くの国や企業に分散投資できる商品を選ぶのが基本です。

たとえば、全世界株式に投資する商品なら、一つ買うだけで数千社に分散投資できます。これなら、特定の国や企業の業績に左右されにくくなります。初心者ほど、広く分散できる商品から始めるのが安心でしょう。

初心者におすすめの具体的な商品

ここからは、つみたてNISAで実際に購入できるおすすめの商品を紹介します。どれも人気が高く、初心者でも選びやすい商品ばかりです。自分の投資スタイルに合ったものを見つけてみてください。

商品名投資対象信託報酬(年率)特徴
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)全世界株式0.05775%以内世界中に分散投資できる
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)米国株式0.09372%以内米国の主要企業に投資
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド米国株式0.0938%程度S&P500連動で超低コスト
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)株式・債券など8資産0.143%以内リスクを抑えたい人向け

1. eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

通称「オルカン」と呼ばれるこの商品は、つみたてNISAで最も人気のある投資信託の一つです。日本を含む先進国と新興国の株式に幅広く投資できます。一つの商品で世界中の約3,000銘柄に分散投資できるので、これだけで十分という意見も多いです。

信託報酬も業界最低水準で、長期投資に最適です。どの商品を選べばいいか迷ったら、まずオルカンを検討してみるのがいいかもしれません。世界経済全体の成長に賭けたい方にぴったりの商品といえます。

2. eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

こちらは米国の代表的な500社に投資する商品です。アップル、マイクロソフト、アマゾンなど、誰もが知る大企業に投資できます。過去の実績を見ると、S&P500は長期的に高いリターンを上げてきました。

米国経済の成長を信じるなら、この商品は有力な選択肢です。ただし、米国に集中投資することになるので、オルカンよりは地域的な分散が効いていません。それでも、世界経済の中心である米国に投資できる魅力は大きいでしょう。

3. SBI・V・S&P500インデックス・ファンド

SBI証券が提供するこの商品も、S&P500に連動するインデックスファンドです。eMAXIS Slimと同じくらい信託報酬が安く、人気があります。特にSBI証券でつみたてNISAを始める方には選びやすい商品でしょう。

どちらを選ぶかは好みの問題ですが、信託報酬に大きな差はありません。SBI証券を使っているなら、この商品も検討してみる価値があります。

4. eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

株式だけでなく、債券や不動産などにも分散投資したい方におすすめです。国内外の株式、債券、不動産投資信託(REIT)の8つの資産に均等に投資します。株式100%の商品よりも値動きが穏やかなので、リスクを抑えたい方に向いています。

ただし、リターンも控えめになる傾向があります。リスクとリターンのバランスを取りたい方や、定年が近い方には良い選択肢かもしれません。

オルカンとS&P500はどちらを選ぶべき?

つみたてNISAを始める人が最も悩むのが、「オルカン」と「S&P500」のどちらを選ぶかという問題です。両方とも人気が高く、甲乙つけがたい商品です。それぞれの特徴を理解して、自分に合った方を選びましょう。

1. 世界分散ならオルカン

オルカンの最大の魅力は、世界中の株式に分散投資できる点です。米国だけでなく、欧州、日本、新興国にも投資するので、特定の国のリスクを避けられます。たとえば、米国経済が不調でも、他の国が好調ならカバーできる可能性があります。

「どこの国が伸びるかわからない」という方には、オルカンが安心でしょう。世界経済全体の成長を取り込めるので、長期投資にはぴったりの商品です。

2. 米国の成長に期待するならS&P500

一方、「これからも米国が世界経済をリードする」と考えるなら、S&P500が良いかもしれません。過去数十年を見ると、米国株のパフォーマンスは他の国を圧倒してきました。GAFAMなどのテック企業の成長力は、他国にはない強みです。

ただし、米国に集中投資するということは、米国経済が不調になったときのダメージも大きいということです。ハイリターンを狙うならS&P500、安定を重視するならオルカンという選び方もありでしょう。

3. リスク許容度で選ぶのがポイント

結局のところ、どちらを選ぶかは自分のリスク許容度次第です。投資期間が20年以上あるなら、多少のリスクを取ってS&P500を選ぶのもありです。一方、できるだけリスクを分散したいなら、オルカンの方が安心できます。

迷ったら、両方に半分ずつ投資するという方法もあります。正解はないので、自分が納得できる選択をするのが一番大切です。

つみたてNISAで失敗しないための注意点

つみたてNISAは長期投資が前提の制度です。初心者の方がやりがちな失敗を避けるために、いくつかの注意点を押さえておきましょう。これらを知っておけば、慌てずに投資を続けられるはずです。

つみたてNISAで気をつけたいポイントは以下の通りです。

  • 短期的な値動きに惑わされない
  • 無理のない金額で積み立てる
  • 含み損が出ても焦って売らない
  • 一括投資ではなく積立投資を続ける

1. 短期売買はしない

つみたてNISAは長期投資のための制度なので、短期売買には向いていません。株価が下がったからといってすぐに売却したり、上がったからといって利益確定したりするのは避けましょう。20年、30年という長い目で見ることが大切です。

短期的には損が出ることもありますが、長期で持ち続ければ回復する可能性が高いです。焦って売買を繰り返すと、手数料もかかりますし、複利の効果も得られなくなってしまいます。

2. 生活費を圧迫する金額は積み立てない

つみたてNISAは余裕資金で行うのが鉄則です。生活費を削ってまで無理に積み立てると、急な出費があったときに困ってしまいます。最悪の場合、含み損が出ているタイミングで売却しなければならなくなるかもしれません。

まずは月1,000円や3,000円といった少額から始めて、慣れてきたら徐々に増やすのがおすすめです。無理なく続けられる金額を設定しましょう。

3. 含み損が出ても慌てて売らない

投資をしていれば、必ず含み損を抱える時期があります。しかし、そこで慌てて売却してしまうと、損失が確定してしまいます。株価は上下を繰り返しながら長期的には上昇していく傾向があります。

むしろ、株価が下がっているときは「安く買えるチャンス」と考えることもできます。積立投資を続けていれば、下がったときにたくさん買えるので、平均購入単価が下がります。これをドルコスト平均法といいます。

4. 一括投資よりも積立投資を続ける

つみたてNISAは、毎月コツコツ積み立てる方法が基本です。一括で大きな金額を投資すると、その後に株価が下がったときのダメージが大きくなります。積立投資なら、高値でも安値でも定期的に買い続けるので、リスクが分散されます。

特に投資初心者の方は、一括投資はリスクが高すぎます。毎月決まった日に自動で積み立てる設定にしておけば、相場を気にせず続けられるのでおすすめです。

まとめ

つみたてNISAは、金融庁が選んだ優良な投資信託だけを購入できる制度なので、初心者でも安心して始められます。選び方のポイントを押さえて、自分に合った商品を見つけることが大切です。オルカンやS&P500といった人気商品から始めてみるのも良いでしょう。何より、長期でコツコツ続けることが成功の秘訣です。これから投資を始める方は、少額からでもいいので、まずは一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。証券会社によって取り扱い商品やサービスも異なるので、口座開設前に比較してみるのもおすすめです。

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